移動平均線勾配率インジケーターは、同じ移動平均線の現在値と指定本数前の値との差を、価格単位に応じて数値化するツールです。上向き・下向きの変化量を確認し、期間と時間足をそろえて読み取ります。
勾配率とは
勾配率は角度ではなく、選択した移動平均線が比較期間のあいだにどれだけ変化したかを表します。出力が0以上ならPositive、0未満ならNegativeです。0は独立した中立状態ではなく、Positive側として扱います。
計算式と単位
現在の移動平均値を current_ma=MA[shift]、指定本数前を past_ma=MA[shift+InpSlopeLookback] とし、差分を difference=current_ma-past_ma とします。出力単位は次の3種類です。
| 出力 | 式 | 読み方 |
|---|---|---|
| Percent | difference/past_ma*100 |
過去値に対する割合 |
| Points | difference/_Point |
価格最小単位の差 |
| Pips | difference/PipSize() |
桁数を考慮したPips換算 |
3桁・5桁の銘柄では PipSize() が 10*_Point、その他では _Point です。未来バーは参照しません。
設定項目
MA期間は InpMAPeriod、比較する過去バー数は InpSlopeLookback です。MA方式、適用価格、MAシフト、出力単位、ヒストグラム/ライン、Positive/Negative色、線幅、ゼロライン、デバッグ表示を設定できます。MT4版とMT5版は同じ12入力です。
表示例と判定
サブウィンドウにPositiveとNegativeを別色で表示し、ヒストグラムまたはラインを選べます。0以上・0未満の境界をゼロラインで確認すると、色の切り替わりと数値の符号を対応させやすくなります。
MT4での設定
MT4版は公開されたEX4をIndicatorsフォルダーへ配置し、ナビゲーターを更新してチャートへ適用します。MA期間20、比較本数5、Percent、ヒストグラムを初期値として、必要に応じて入力を一つずつ変更します。
MT5での設定
MT5版は公開されたEX5をIndicatorsフォルダーへ配置します。MT5はMAハンドルとバッファーから値を取得しますが、計算式と12入力はMT4版と一致します。端末のbuild、銘柄、時間足を記録して比較してください。
現在足と確定足の注意点
shift=0 は未確定の現在足、shift>=1 は確定済みバーです。現在足はティックごとに変化し得ます。必要バー数や履歴計算が不足すると値は未計算になり、初回読み込みでは通知を実装しません。履歴更新時は必要範囲が再計算されます。
まとめ
移動平均線勾配率は、MAの変化量をPercent、Pips、Pointsで確認するための補助ツールです。式、単位、比較本数、判定足をそろえ、表示結果を自分の環境で検証してください。将来の方向や結果を保証するものではありません。
