Session High Low Indicatorは、MT5チャート上でTokyo、PreLondon、London、NewYorkの各セッションの高値・安値を確認しやすくするインジケーターです。
現在進行中のセッションだけでなく、直近1サイクル前の高値・安値も表示できます。現在価格と各市場の値動きの範囲を見比べたいときに役立ちます。
ただし、このインジケーターは売買サインを出すものではありません。表示されたラインは、相場分析を補助するための価格水準として確認してください。

Session High Low Indicatorを適用したMT5チャートの表示例です。各セッションの高値・安値ラインを、現在価格との位置関係とあわせて確認できます。
Session High Lowインジケーターとは
Session High Low Indicatorは、JST基準で設定した複数の市場セッションについて、高値・安値をMT5チャート上に表示するインジケーターです。
対象セッションは、Tokyo、PreLondon、London、NewYorkです。初期設定ではTokyo、London、NewYorkが表示対象で、PreLondonはOFFです。
確認できる価格水準は、現在進行中のcurrent sessionのHigh・Lowと、直近1サイクル前のprevious sessionのHigh・Lowです。
current sessionのHigh・Lowは、セッション中に新しい高値や安値が付くと更新されます。previous sessionは、前回分の高値・安値を現在のチャート上で確認しやすくするための表示です。
Session High Lowで確認できること
Session High Low Indicatorでは、各セッションの価格範囲をチャート上で整理できます。
| 確認できること | 内容 |
|---|---|
| セッションごとの価格範囲 | Tokyo、PreLondon、London、NewYorkの各セッションを確認できます。 |
| 現在セッションの高値・安値 | 進行中セッションのHigh・Lowを表示します。 |
| 前回セッションの高値・安値 | 直近1サイクル前のHigh・Lowを表示します。 |
| ラベルと価格表示 | ライン名や価格をチャート上で確認できます。 |
| 表示切替 | セッション、高値、安値、ラベル、previous session表示などを切り替えできます。 |
| 操作パネル | チャート上のパネルから表示状態を操作できます。 |

操作パネルでは、セッション単位の表示や、current / previous sessionのHigh・Low表示を切り替えできます。
背景ゾーン、縦線、売買サイン、自動売買、アラート、統計分析は、現行MVPの対象ではありません。
MT5へのインストール方法
ここでは、MT5へカスタムインジケーターを追加する基本的な流れを説明します。
MT5のデータフォルダを開く
MT5を起動し、上部メニューから「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択します。
Indicatorsフォルダへファイルを保存する
データフォルダを開いたら、次のフォルダへ移動します。
MQL5
└── Indicators
Session High Low IndicatorのEX5ファイルは、MQL5/Indicators 配下へ保存します。
配布ファイル名は次のとおりです。
KDev_Session_HighLow_Lines.ex5
ソースコードであるMQ5ファイルは配布対象ではありません。
MT5でインジケーターを更新する
ファイルを保存したら、MT5を再起動するか、ナビゲータ内のインジケーター一覧を更新します。
更新後、追加したインジケーターが一覧に表示されるか確認してください。
チャートへ適用する
ナビゲータからSession High Low Indicatorを選び、対象チャートへドラッグ&ドロップします。
設定画面でパラメータを確認し、OKを押すとチャートへ反映されます。適用後、設定されたセッションのHigh・Lowライン、ラベル、操作パネルが表示されます。
チャート上の表示の見方
Session High Low Indicatorでは、セッションごとのHigh・Lowをラインとして確認します。
ラインは売買サインではありません。現在価格がどのセッションの高値・安値付近にあるかを整理するための目安として使います。
Tokyoセッション
Tokyoセッションは、初期設定で表示対象です。
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| 表示 | ON |
| 開始JST | 09:00 |
| 終了JST | 15:00 |
| 日付またぎ | なし |
東京時間の値動きの範囲を確認したいときに使います。
PreLondonセッション
PreLondonセッションは、MVPに含まれていますが、初期設定ではOFFです。
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| 表示 | OFF |
| 開始JST | 15:00 |
| 終了JST | 16:00 |
| 日付またぎ | なし |
必要な場合は、パラメータまたは操作パネルから表示を切り替えます。
Londonセッション
Londonセッションは、初期設定で表示対象です。
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| 表示 | ON |
| 開始JST | 16:00 |
| 終了JST | 01:00 |
| 日付またぎ | あり |
終了時刻が開始時刻より前になるため、日付をまたぐセッションとして扱われます。
NewYorkセッション
NewYorkセッションも、初期設定で表示対象です。
| 項目 | 初期値 |
|---|---|
| 表示 | ON |
| 開始JST | 21:00 |
| 終了JST | 06:00 |
| 日付またぎ | あり |
Londonセッションと同じく、日付またぎの範囲として扱われます。
current sessionのHigh・Low
current sessionのHigh・Lowは、現在進行中のセッションで作られている高値・安値です。
セッション中に新しい高値や安値が付くと、ラインは更新されます。これは進行中の値動きを反映する正常な動作です。
previous sessionのHigh・Low
previous sessionのHigh・Lowは、直近1サイクル前のセッション範囲をもとに表示されます。
previous sessionは直近1サイクル前のみを対象とします。複数サイクル分の履歴表示は、現行MVPの対象ではありません。

current sessionは進行中の高値・安値、previous sessionは直近1サイクル前の高値・安値を示します。
パラメータの設定方法
Session High Low Indicatorには、57件のinputパラメータがあります。
この記事では、初心者が最初に確認しやすい項目を中心に説明します。詳細一覧は製品ページで確認できます。

主要パラメータでは、JST変換、セッション表示、High・Low表示、ラベル、更新設定を確認します。
表示するセッションの設定
| パラメータ | 初期値 | 説明 |
|---|---|---|
InpShowTokyo |
true |
Tokyoセッションを表示します。 |
InpShowPreLondon |
false |
PreLondonセッションを表示します。 |
InpShowLondon |
true |
Londonセッションを表示します。 |
InpShowNewYork |
true |
NewYorkセッションを表示します。 |
PreLondonは初期状態ではOFFです。必要な場合だけONにします。
セッション時刻の設定
各セッションの開始時刻と終了時刻は、JST基準で設定します。
| セッション | 開始パラメータ | 終了パラメータ | 初期時刻 |
|---|---|---|---|
| Tokyo | InpTokyoStartHourJst / InpTokyoStartMinuteJst |
InpTokyoEndHourJst / InpTokyoEndMinuteJst |
09:00-15:00 |
| PreLondon | InpPreLondonStartHourJst / InpPreLondonStartMinuteJst |
InpPreLondonEndHourJst / InpPreLondonEndMinuteJst |
15:00-16:00 |
| London | InpLondonStartHourJst / InpLondonStartMinuteJst |
InpLondonEndHourJst / InpLondonEndMinuteJst |
16:00-01:00 |
| NewYork | InpNewYorkStartHourJst / InpNewYorkStartMinuteJst |
InpNewYorkEndHourJst / InpNewYorkEndMinuteJst |
21:00-06:00 |
LondonとNewYorkは、終了時刻が翌日にまたがる設定です。
High・Lowラインの設定
| パラメータ | 初期値 | 説明 |
|---|---|---|
InpShowHighLines |
true |
高値ラインを表示します。 |
InpShowLowLines |
true |
安値ラインを表示します。 |
InpShowPreviousSessionHL |
true |
直近1サイクル前のHigh・Lowを表示します。 |
InpHighLineStyle |
STYLE_SOLID |
現在セッション高値ラインの線種です。 |
InpLowLineStyle |
STYLE_SOLID |
現在セッション安値ラインの線種です。 |
InpPreviousLineStyle |
STYLE_DOT |
previous sessionラインの線種です。 |
InpHighLineWidth |
1 |
現在セッション高値ラインの太さです。 |
InpLowLineWidth |
1 |
現在セッション安値ラインの太さです。 |
InpPreviousLineWidth |
1 |
previous sessionラインの太さです。 |
線の太さは、コード上で1から5の範囲に制限されます。
ラベルと価格表示の設定
| パラメータ | 初期値 | 説明 |
|---|---|---|
InpShowLabels |
true |
ラベルを表示します。 |
InpShowPriceInLabel |
true |
ラベル内に価格を表示します。 |
InpLabelShiftBars |
3 |
ラベルを右側へずらすバー数です。 |
InpUseLineColorForLabel |
false |
ラベル文字色にライン色を使うかを切り替えます。 |
InpLabelTextColor |
clrWhite |
固定ラベル文字色です。 |
更新・描画に関する設定
| パラメータ | 初期値 | 説明 |
|---|---|---|
InpUpdateOnChartChange |
false |
ONにすると、チャート変更イベントを検知した際に500msの間引きを行いながら再描画します。OFFでは、このイベントによる自動再描画を行いません。 |
InpUseSavedPanelState |
true |
保存済みのパネル状態を復元します。 |
InpResetSavedPanelState |
false |
初期化時に保存済みパネル状態を削除します。 |
初期状態では、チャート変更イベントによる自動再描画はOFFです。
基本的な使い方
Session High Low Indicatorは、ラインが表示された場所で売買するためのサインではありません。
まずは、現在価格とセッションごとの高値・安値の位置関係を整理するために使います。
現在価格とセッション高値・安値の位置関係を見る
現在価格が各セッションのHigh・Lowに対してどの位置にあるかを確認します。
例えば、現在価格がTokyoセッションの高値付近にある場合、東京時間で作った価格帯の上限付近にいることを確認できます。ただし、その価格に近づいたからといって、必ず反発する、必ず突破するとは判断できません。
previous sessionの価格水準を確認する
previous sessionのHigh・Lowは、前回セッションで作られた価格水準を確認するために使えます。
現在価格がprevious sessionの高値や安値付近にある場合、前回の値動きの範囲と現在の値動きがどのように重なっているかを見やすくなります。
市場が切り替わった後の値動きを確認する
TokyoからLondon、LondonからNewYorkのように市場が切り替わるタイミングでは、前のセッションで作ったHigh・Lowが、その後の値動きの確認材料になる場合があります。
利用時の注意点
MT5のサーバー時間を確認する
Session High Low Indicatorは、JST基準でセッション範囲を組み立て、サーバー時刻へ変換して扱います。
自動変換と手動変換は、InpJstOffsetMode で切り替えます。自動変換では、MT5上の現在サーバー時刻とGMT時刻の差から、サーバー時刻からJSTへ変換するための差分を計算します。手動設定を使う場合は、InpManualServerToJstOffsetHours でサーバー時刻からJSTへの時間差を指定します。
初回利用時は、表示されたセッション範囲が利用しているブローカーのサーバー時間と合っているかを確認してください。ブローカーのサーバー時間やM1履歴データの状態によって、表示に差が出る場合があります。
DSTとセッション時間の扱い
Session High Low Indicatorのセッション時刻は、Tokyo、PreLondon、London、NewYorkの各開始・終了時刻をJST基準の入力値として扱います。ソース上では、JST基準の時刻をサーバー時刻へ変換して描画範囲を作ります。
一方で、London / NewYorkの市場別DSTを判定し、セッション開始時刻を自動変更する専用処理は、現行ソース上では確認できません。夏時間・冬時間で見たい市場時間が変わる場合は、必要に応じて各セッションの開始・終了時刻やJST offset設定を確認してください。
高値・安値だけで売買を判断しない
Session High Low Indicatorは、セッションごとの価格水準を見やすくする表示ツールです。
高値・安値ラインは、相場分析の判断材料の一つとして使います。ラインに触れた、またはラインを抜けたという理由だけで売買を決めるものではありません。
表示されない場合の確認方法
チャート上にラインやパネルが表示されない場合は、次の順番で確認します。
- EX5ファイルを
MQL5/Indicators配下へ保存しているか確認します。 - MT5を再起動、またはナビゲータを更新します。
- 対象チャートへインジケーターを適用しているか確認します。
- セッション表示がONか確認します。
InpShowHighLines、InpShowLowLinesがONか確認します。InpShowPreviousSessionHLがONか確認します。- M1履歴データが不足していないか確認します。
- JST offset設定が利用環境に合っているか確認します。
よくある質問
どのセッションを表示できますか
Tokyo、PreLondon、London、NewYorkを表示できます。初期設定ではTokyo、London、NewYorkがONで、PreLondonはOFFです。
current sessionとprevious sessionの違いは何ですか
current sessionは、現在進行中のセッションです。
previous sessionは、直近1サイクル前のセッションです。Session High Low Indicatorでは、previous sessionは直近1サイクル前のみを対象とします。
セッション中にHigh・Lowは更新されますか
はい。現在進行中のセッションでは、新しい高値や安値が付くとHigh・Lowが更新されます。これは進行中セッションの値動きを反映する正常な動作です。
売買サインは表示されますか
いいえ。Session High Low Indicatorは、売買サインや自動売買機能を含みません。
セッションごとの高値・安値を確認しやすくするための表示ツールです。
MT4でも使用できますか
現行MVPはMT5のみです。MT4版は現行MVPに含まれていません。
DSTはどのように扱いますか
セッション時刻はJST基準の入力値として扱われ、インジケーター内部でサーバー時刻へ変換されます。
現行ソース上では、London / NewYorkの市場別DSTを判定し、セッション開始時刻を自動変更する専用処理は確認できません。夏時間・冬時間で見たい市場時間が変わる場合は、各セッションの開始・終了時刻とJST offset設定を確認してください。
表示されない場合は何を確認すればよいですか
ファイルの保存場所、MT5の再起動または更新、セッション表示設定、High・Low表示設定、M1履歴データ、JST offset設定を確認してください。