通知されない原因を決めつけず、判定条件、通知方式、端末設定、利用環境を分けて確認します。
MAが交差したように見えるのに通知されません。どこから確認しますか?
最初に、上方向・下方向の対象設定と「確定足のみで判定」を確認します。
確定足待ちならバーが閉じるまで通知対象にならず、方向設定がOFFならその方向は通知されません。
プッシュやメールをONにすれば必ず届き、取引判断にも使えますか?
プッシュとメールはMetaTrader本体側の設定とテストも必要で、通信到達は保証されません。
通知はMAの位置関係が入れ替わった確認情報であり、売買成果を保証するものでもありません。
ここからは、クロス方向、判定足、4種類の通知、ログ、利用環境の順に切り分けます。
上方向クロスだけ鳴らない場合
上方向クロスは、前の判定対象バーで短期MAが長期MA以下、現在の判定対象バーで短期MAが長期MAより上になったときに成立します。2本が近付いただけ、同じ側に並んだまま、過去の交差地点を見ただけでは新しい通知条件になりません。
次の順で確認します。
- 「上方向クロス通知」がONか
- 短期MAと長期MAの期間・方式・適用価格が意図した値か
- 前後2本の判定対象バーで上下関係が入れ替わったか
- 「確定足のみで判定」がONなら対象バーが確定したか
- ポップアップ、サウンド、プッシュ、メールのうち受け取りたい方式がONか
上方向と下方向は個別設定です。上方向だけをOFFにしている場合、下方向の通知が動いていても上方向は通知されません。
下方向クロスだけ鳴らない場合
下方向クロスは、前の判定対象バーで短期MAが長期MA以上、現在の判定対象バーで短期MAが長期MAより下になったときに成立します。
確認順は上方向と同じですが、「下方向クロス通知」のON/OFFと、上下関係が下方向へ入れ替わったかを見ます。短期MAと長期MAが同じ値の場面を含むため、チャートの見た目だけで決めず、判定対象になった2本のバーを固定して確認してください。
クロス方向の設定と通知方法は別です。下方向をONにしていても4種類の通知方法がすべてOFFなら、ポップアップ、音、端末、メールのいずれにも通知されません。
確定足待ちでまだ通知されない場合
「確定足のみで判定」の初期値はONです。ONでは直近の確定済みバーと、その一つ前の確定済みバーを比較します。
| 設定 |
現在側の判定バー |
比較側の判定バー |
通知確認のタイミング |
| ON |
直近の確定済みバー |
一つ前の確定済みバー |
新しいバーが始まり、直前バーが確定した後 |
| OFF |
形成中バー |
直前の確定済みバー |
形成中バーの更新時 |
確定足待ちでは、形成中バーで一時的に2本が交差して見えても、バーが閉じるまでは通知対象になりません。対象の時間足、バー開始時刻、バー確定後の2本の位置関係をそろえて確認します。
Current Barモードで通知状態が変わる理由
「確定足のみで判定」をOFFにすると、形成中バーを判定します。形成中バーの価格が更新されるたびにMA値も変わるため、一度交差して見えた後、バー確定前に元の位置関係へ戻る場合があります。
これは形成中データの更新による状態変化です。未来の情報を使って確定済みの過去表示を書き換える動きとは分けて考えます。
Current Barモードを確認するときは、次を記録します。
- 銘柄と時間足
- 形成中バーの開始時刻
- 上方向・下方向の設定
- 交差が見えた時刻
- バー確定時の2本の位置関係
- 受け取りを確認した通知方式
形成中バーの更新回数、通知回数、バー確定時の相場方向は保証されません。
同一バーの重複通知を抑止する仕組み
稼働中は、上方向と下方向を分け、同じ方向・同じイベント足の再通知を抑止します。同じバーで同じ方向の条件が続いても、更新のたびに同じ通知を繰り返す動作ではありません。
一方、上方向と下方向は別に管理されます。形成中バーで位置関係が変わる場合もあるため、確認時は方向とイベント足をセットで記録してください。
再適用、時間足変更、端末再起動後は抑止状態が引き継がれません。再起動前後の通知数を単純に比較せず、設定と対象バーをもう一度そろえます。
ポップアップ通知が表示されない場合
ポップアップはMetaTrader画面内で確認する通知です。外部通信を使うプッシュやメールより先に確認すると、製品固有の判定条件と外部通知経路を分けやすくなります。
- 「ポップアップ通知」がONか確認する
- 上方向または下方向の対象設定を確認する
- 確定足設定と対象バーを確認する
- MetaTrader画面が動作中か確認する
- ExpertsとJournalを同じ時刻帯で確認する
ポップアップが表示されても、プッシュやメールが届くことを意味しません。それぞれ個別にテストします。
サウンド通知と音声ファイルの確認
サウンド通知の初期値はON、音声ファイルの初期値はalert.wavです。
- 「サウンド通知」がONか
- 音声ファイル名に入力違いがないか
- 指定した音声ファイルをMetaTraderが利用できるか
- MetaTraderとOSが消音されていないか
- 出力先のスピーカーやヘッドセットが意図した機器か
原因確認では初期値の音声ファイルへ戻し、ポップアップ通知とサウンド通知を分けて試します。一般的な端末設定はMetaTraderのアラートが鳴らない場合の確認点も参照してください。
プッシュ通知が届かない場合
プッシュ通知は、インジケーター側をONにするだけでは届きません。
- 「プッシュ通知」がONか確認する
- MetaTrader本体で端末IDと通知許可を確認する
- MetaTrader本体のテスト通知を送る
- 受信端末側で通知許可と通信状態を確認する
- 製品のクロス条件が成立した時刻とログを確認する
テスト通知が届かない場合は、まずMetaTrader本体と受信端末の経路を確認します。テストは届くが製品通知だけ届かない場合は、方向、判定足、クロス成立、インジケーター側のプッシュ設定へ戻ります。詳しい端末設定はMetaTraderのプッシュ通知設定で確認できます。
通信状態や端末設定に依存するため、通知到達は保証されません。
メール通知が届かない場合
メール通知も、インジケーター側とMetaTrader本体側の両方を確認します。
- 「メール通知」がONか
- MetaTrader本体の送信元、送信先、接続設定が保存されているか
- MetaTrader本体のテスト送信が完了するか
- 受信側の迷惑メール振り分けや受信制限がないか
- 製品のクロス条件が成立した時刻とログが一致するか
設定手順はMetaTraderからGmailへメール通知を送る設定も参照してください。外部メールサービスの応答や受信結果を製品側で保証することはできません。
MT4・MT5のExperts・Journalを確認する
通知を確認した時刻の前後で、ExpertsとJournalを見ます。MT4ではターミナル、MT5ではツールボックスから開きます。
記録する項目は次のとおりです。
- MT4またはMT5とVersion 1.000
- OSとMetaTraderのbuild
- broker環境、銘柄、時間足
- 使用したEX4・MQ4・EX5・MQ5の別
- 24入力のうち変更した項目
- 上方向・下方向、確定足、通知方式
- 条件を確認したバーと時刻
- ExpertsとJournalに表示された内容
エラーがない場合も、対象バーでクロス条件が成立していなかった可能性があります。ログの有無だけで不具合と決めず、判定条件と通知経路を合わせて確認します。
再適用・時間足変更・端末再起動後の確認
再適用、時間足変更、端末再起動後は、同じ方向・同じイベント足の抑止状態が引き継がれません。
- 24入力が意図した値か確認する
- 対象の銘柄と時間足を固定する
- 短期MAと長期MAが表示されているか確認する
- 方向別通知と4種類の通知方式を確認する
- Current Barか確定足待ちかを確認する
- 新しい更新でクロスが成立するかを見る
過去の交差地点が表示されているだけでは、新しい通知条件が成立したことになりません。端末再起動後の履歴データ読み込みも終えてから確認します。
仕様と不具合を切り分ける手順
次の動きは、設定や判定条件によって起こり得ます。
- 確定足ONで形成中バーの交差を通知しない
- 対象方向がOFFならその方向を通知しない
- 同じ方向・同じイベント足で稼働中の再通知を抑える
- 形成中バーで交差状態が変わる
- プッシュとメールがMetaTrader本体の設定不足で届かない
- 再適用、時間足変更、端末再起動後に抑止状態が初期化される
設定、対象バー、通知方式をそろえて複数回確認しても説明できない場合は、OS、build、broker、銘柄、時間足、配布物、ログを記録します。製品固有の条件、端末設定、履歴データ、外部通信を一つずつ分離してください。
本製品はXMTrading、Titan FX、Exness、HFMのMetaTrader環境で検証済みです。この技術記録は各社による公認、推奨、保証、認定、共同開発や、4社すべてでの完全に同一な動作を意味しません。
MT4版とMT5版の確認差
MT4版とMT5版はどちらもVersion 1.000で、24入力の表示名と初期値が一致します。MT5版を機能・パラメーター仕様の基準とします。
| 確認点 |
MT4版 |
MT5版 |
| 入力 |
24入力 |
24入力 |
| 配布物 |
EX4・MQ4 |
EX5・MQ5 |
| ログ画面 |
ターミナルのExperts・Journal |
ツールボックスのExperts・Journal |
| 操作 |
MT4の画面構成で確認 |
MT5の画面構成で確認 |
入力が共通でも、OS、build、broker、銘柄名、配信履歴、時間足、配布物は別条件です。異なる環境の結果を同じものとして扱わず、確認条件を記録します。
この記事ではfeatured brokerとしてXMTradingをご案内します。MAクロス通知はXMTrading専用ではありません。広告・紹介リンクを含み、リンク経由の申込みなどにより当サイトが報酬を受け取る場合があります。提供地域とMetaTraderの最新条件は公式ページで確認してください。
正式版の無料ダウンロード
MT4版とMT5版はともにVersion 1.000、24入力です。通常利用はMT4でEX4、MT5でEX5を選び、内容を確認または再コンパイルする場合は対応するMQ4またはMQ5を利用してください。
MT4はMQL4/Indicators、MT5はMQL5/Indicatorsへ配置します。ダウンロード前に利用条件を確認し、利用中のMetaTraderと拡張子を合わせてください。
よくある質問
- MAクロス通知がまったく鳴らないときは何から確認しますか?
- 上方向・下方向の対象設定、「確定足のみで判定」、短期MAと長期MAの位置関係、受け取りたい通知方式の順に確認します。プッシュとメールはMetaTrader本体側の設定とテストも必要です。
- 上方向クロスまたは下方向クロスだけ通知されないのはなぜですか?
- 「上方向クロス通知」と「下方向クロス通知」は個別設定です。対象方向がONか、前の判定対象バーから現在の判定対象バーで短期MAと長期MAの上下関係が該当方向へ入れ替わったかを確認します。
- 確定足のみで判定をONにすると通知はいつ届きますか?
- 直近バーが確定した後、直近の確定済みバーとその一つ前の確定済みバーを比較してクロスが成立している場合に通知対象になります。形成中バーの交差は、確定前には通知対象になりません。
- Current Barモードでは同じバーで何度も通知されますか?
- 形成中バーを判定しますが、稼働中は同じ方向・同じイベント足の再通知を抑止します。上方向と下方向は別に管理され、再適用、時間足変更、端末再起動後は抑止状態が引き継がれません。
- プッシュ通知が届かない場合はどこを確認しますか?
- インジケーター側のプッシュ通知、MetaTrader本体の端末IDと通知設定、MetaTraderのテスト通知、端末側の通知許可、通信状態を順に確認します。外部通信の到達は保証されないため、テスト結果も記録してください。
- メール通知が届かない場合はどこを確認しますか?
- インジケーター側のメール通知、MetaTrader本体のメール設定と送信先、テスト送信、受信側の迷惑メール振り分けを確認します。送信元やネットワークの条件もあるため、テスト結果とログを分けて記録します。
- サウンド通知が鳴らない場合は何を確認しますか?
- サウンド通知がONか、指定した音声ファイルをMetaTraderが利用できるか、MetaTraderとOSの音量・消音設定を確認します。初期値の音声ファイルへ戻して、ポップアップ通知と分けて試します。
- 再適用や時間足変更後に通知状態は引き継がれますか?
- 同じ方向・同じイベント足の抑止状態は引き継がれません。再適用、時間足変更、端末再起動後は、設定、対象バー、通知方式をもう一度確認し、新しい更新で条件が成立するかを見ます。