ニューヨーク時間は、ロンドン時間と重なる時間帯から始まり、その後も翌朝まで値動きが続くセッションです。MT5でこの時間帯の高値・安値を確認できると、ロンドン終盤からニューヨーク後半までの価格範囲を整理しやすくなります。
ただし、日付をまたぐ時間帯を毎回手動で確認し、水平線を引き直すのは手間がかかります。Session High Lowを使うと、NewYorkセッションの高値・安値をMT5チャート上へ自動表示できます。この記事では、NewYorkの初期時刻、Londonとの重なり、London終了後の見方、current sessionとprevious session、JST Offsetや夏時間・冬時間の確認ポイントを解説します。

このチャートでは、Tokyo、London、NewYorkを含む複数セッションの高値・安値を、ラベルとラインで確認できます。
ニューヨーク時間の高値・安値とは
ニューヨーク時間の高値・安値とは、NewYorkセッション内で付いた最高値と最安値のことです。
Session High Lowでは、NewYorkセッションをJST基準の時間帯として設定し、その範囲の高値・安値をMT5チャート上へ表示します。current sessionの高値・安値は進行中の値なので、NewYorkセッション中に新しい高値や安値が付くと更新されます。
高値・安値ラインは売買サインではありません。ラインへの到達やブレイクだけで売買を決めるのではなく、ロンドン時間からニューヨーク時間へ移るなかで、現在価格がどの価格帯にいるかを整理するために使います。
Session High Lowで使うニューヨーク時間は何時から何時までか
FXインディケーター開発研究所の製品データと公開ガイドでは、Session High LowのNewYorkセッション初期設定はJST基準で次の時刻です。
| 項目 | 初期設定 |
|---|---|
| 表示 | ON |
| 開始JST | 21:00 |
| 終了JST | 翌06:00 |
| 日付またぎ | あり |
NewYorkセッションは21:00に始まり、翌日の06:00に終わる日跨ぎ設定です。終了時刻が開始時刻より前になるため、同じ日の06:00ではなく、開始日の翌06:00までを対象にします。
開始時刻と終了時刻はJST基準の入力値として変更できます。ここで示す21:00-翌06:00はSession High Lowの初期設定であり、季節を問わず実際のニューヨーク市場時間を固定する説明ではありません。
Londonセッションとの重なりとNewYork後半の見方
Session High Lowの初期設定では、Londonセッションは16:00-翌01:00、NewYorkセッションは21:00-翌06:00です。そのため、21:00-翌01:00はLondonとNewYorkが重なる時間帯になります。
| 時間帯 | 初期設定での見方 |
|---|---|
| 16:00-21:00 | Londonのみが進行している時間帯 |
| 21:00-翌01:00 | LondonとNewYorkが同時に進行する重なり時間 |
| 翌01:00-翌06:00 | London終了後もNewYorkが継続する時間帯 |
ニューヨーク時間の記事では、この重なりと後半の違いが重要です。21:00以降はLondonの値動きの範囲とNewYorkの値動きの範囲を同時に確認できます。翌01:00以降はLondonが終了し、NewYorkのcurrent sessionだけが翌06:00まで更新されます。
Londonセッション側の初期時刻や日跨ぎの考え方は、MT5でロンドン時間の高値・安値を表示する方法で詳しく整理しています。
Tokyo・London・NewYorkを同時表示したときの役割
Session High Lowは、Tokyo、PreLondon、London、NewYorkの4セッションに対応しています。初期設定ではTokyo、London、NewYorkがONで、PreLondonはOFFです。
| セッション | 初期時刻 | 初期表示 | 主な見方 |
|---|---|---|---|
| Tokyo | 09:00-15:00 | ON | 日本時間の日中に形成された価格範囲を確認する |
| London | 16:00-翌01:00 | ON | 東京後の値動きと、NewYorkとの重なりを確認する |
| NewYork | 21:00-翌06:00 | ON | London重複時間から翌朝までの値動きの範囲を確認する |
同時表示すると、複数のラインがチャート上に並びます。どのセッションの高値・安値かを取り違えないよう、ラベル、色、線種を確認してください。
東京時間側の見方は、MT5で東京時間の高値・安値を表示する方法で確認できます。
MT5でニューヨーク時間の高値・安値を手動確認する方法
インジケーターを使わずに確認する場合は、MT5チャート上でNewYorkとして扱う時間帯を決め、その範囲内の最高値と最安値へ水平線を引きます。
- NewYorkとして確認する開始時刻と終了時刻を決める
- 21:00-翌06:00のように日付をまたぐ範囲を確認する
- Londonと重なる21:00-翌01:00の値動きを確認する
- London終了後の翌01:00-翌06:00の値動きを確認する
- 対象範囲の最高値と最安値へ水平線を引く
- 次のNewYorkセッションではラインを更新する
日跨ぎに加えてLondonとの重なりもあるため、手作業では対象範囲を取り違えないよう注意が必要です。夏時間・冬時間で確認したい市場時間が変わる場合や、MT5のサーバー時間がJSTと異なる場合は、時刻の対応もあわせて確認します。
Session High Lowでニューヨーク時間を自動表示する方法
Session High Lowは、Tokyo、PreLondon、London、NewYorkの4セッションに対応したMT5向けインジケーターです。NewYork表示をONにすると、設定したJST範囲からcurrent sessionの高値・安値を計算し、チャート上へラインを表示します。
previous sessionを有効にすると、直近1サイクル前のNewYorkセッションで確定した高値・安値も確認できます。対象は直近1サイクル前のみで、過去の複数日分を無制限に表示する機能ではありません。
Session High Lowは売買サインや自動売買機能を搭載していません。表示したNewYorkの高値・安値は、ロンドン時間との重なりやニューヨーク後半の価格範囲を整理するために使います。
Session High Lowでニューヨーク時間を表示する設定
NewYorkセッションの表示と初期時刻は、MT5のインジケーター設定画面で確認できます。

この設定画面には、セッションのON/OFF、開始・終了時刻、JST Offset、高値・安値ライン、色、線種などの入力項目が表示されています。
NewYorkセッションをONにする
| パラメータ | 初期値 | 役割 |
|---|---|---|
InpShowNewYork |
true |
NewYorkセッションの表示を切り替えます。 |
InpNewYorkStartHourJst / InpNewYorkStartMinuteJst |
21 / 00 |
NewYorkセッションの開始時刻をJSTで指定します。 |
InpNewYorkEndHourJst / InpNewYorkEndMinuteJst |
06 / 00 |
NewYorkセッションの終了時刻をJSTで指定します。 |
NewYorkは初期状態でONです。表示されない場合は、まず InpShowNewYork と開始・終了時刻を確認します。終了時刻の 06 / 00 は翌日の06:00を表します。
高値・安値とprevious sessionを表示する
| パラメータ | 初期値 | 役割 |
|---|---|---|
InpShowHighLines |
true |
現在セッションの高値ラインを表示します。 |
InpShowLowLines |
true |
現在セッションの安値ラインを表示します。 |
InpShowPreviousSessionHL |
true |
直近1サイクル前の高値・安値を表示します。 |
NewYorkをONにしていても、HighまたはLowの表示設定がOFFなら該当ラインは表示されません。前回のNewYorkも比較する場合は InpShowPreviousSessionHL をONにします。
NewYorkの色とラインの見分け方を設定する
| パラメータ | 初期値 | 役割 |
|---|---|---|
InpNewYorkColor |
clrMagenta |
NewYorkセッションのライン色を指定します。 |
InpHighLineStyle |
STYLE_SOLID |
current sessionの高値ラインの線種です。 |
InpLowLineStyle |
STYLE_SOLID |
current sessionの安値ラインの線種です。 |
InpPreviousLineStyle |
STYLE_DOT |
previous sessionの高値・安値ラインの線種です。 |
初期設定ではNewYorkはマゼンタ色、current sessionは実線、previous sessionは点線です。LondonとNewYorkが重なる時間帯では、色と線種を手がかりにどちらのラインかを区別します。
JST Offsetを確認する
| パラメータ | 初期値 | 役割 |
|---|---|---|
InpJstOffsetMode |
JST_OFFSET_AUTO |
JSTへ変換する方法を選択します。 |
InpManualServerToJstOffsetHours |
6 |
手動モードでサーバー時刻からJSTへの時間差を指定します。 |
InpManualServerToJstOffsetHours は手動モードで使う値です。初期値の 6 がすべてのブローカー環境にそのまま適するとは限らないため、利用中のMT5サーバー時間に合わせて確認してください。
Session High Low全体の導入方法やほかの設定項目は、Session High Lowインジケーターの総合ガイドにまとめています。
current sessionとprevious sessionのニューヨーク時間の見方
current sessionは、現在進行中のNewYorkセッションで形成されている高値・安値です。21:00から翌06:00までの間に新しい高値や安値が付くと、該当ラインが更新されます。
previous sessionは、直近1サイクル前のNewYorkセッションで確定した高値・安値です。現在のNewYorkと前回のNewYorkを見比べることで、ロンドン時間と重なる時間帯から翌朝までの価格範囲が、前回より広いか狭いか、上側にあるか下側にあるかを確認しやすくなります。
確認するときのポイントは次のとおりです。
- current sessionは形成中であり、NewYork終了まで更新される
- previous sessionは終了済みの直近1サイクル前を示す
- previous sessionは複数日前を無制限に並べる機能ではない
- currentとpreviousは実線・点線の初期設定で見分けられる
- LondonとNewYorkが重なる時間帯では、ラベルと色を必ず確認する
夏時間・冬時間でニューヨーク時間がずれる場合
ニューヨーク市場の実時間は、夏時間と冬時間の切り替えによって季節ごとに変わります。一方、Session High Lowでは、NewYorkの開始・終了時刻をJST基準の入力値として設定します。
現行の公開ガイドでは、London / NewYorkの市場別DSTを判定し、セッション開始時刻を自動変更する専用処理は確認できないと整理されています。そのため、本記事ではNewYorkの時刻が季節に合わせて自動調整されるとは断定しません。
実際に確認したいニューヨーク市場時間と表示が合わない場合は、必要に応じて InpNewYorkStartHourJst、InpNewYorkStartMinuteJst、InpNewYorkEndHourJst、InpNewYorkEndMinuteJst を見直します。あわせて、MT5のサーバー時間とJST Offset設定も確認してください。
ニューヨーク時間の表示がずれる場合に確認すること
NewYorkのラインが想定した時刻とずれる場合は、次の基本項目を順番に確認します。
- MT5のサーバー時間が利用環境でどう設定されているか
InpJstOffsetModeが利用環境に合っているか- 手動モードで
InpManualServerToJstOffsetHoursが適切か - NewYorkの開始・終了時刻が意図した値か
- Londonと重なる時間帯を見ているのか、London終了後の時間帯を見ているのか
- M1履歴データが対象範囲にあるか
- インジケーターを再適用して表示が変わるか
- 夏時間・冬時間に合わせて時刻を見直す必要があるか
ここでは基本的な切り分けに留めます。NewYork以外も含む表示確認の流れは、総合ガイドの表示されない場合の確認方法も参考にしてください。
ニューヨーク時間の高値・安値を見る際の注意点
- 高値・安値のブレイクだけで売買を判断しない
- current sessionの高値・安値はNewYork終了まで更新される
- LondonとNewYorkの重なり時間では、どちらのセッションのラインか確認する
- London終了後もNewYorkは翌06:00まで継続する
- ブローカーのサーバー時間やJST Offsetによる表示差に注意する
- 夏時間・冬時間で確認したい市場時間が変わる可能性を考慮する
- Session High Lowは分析補助ツールであり、売買結果を保証しない
NewYorkのレンジは相場分析の材料の一つです。表示されたラインだけを根拠に反発やブレイク後の方向を断定しないでください。
まとめ
ニューヨーク時間の高値・安値を確認すると、Londonと重なる21:00-翌01:00から、London終了後の翌01:00-翌06:00までの値動きの範囲を整理しやすくなります。手動でも水平線を引けますが、Session High Lowを使えば、日跨ぎのNewYorkセッションと直近1サイクル前の高値・安値をMT5チャート上へ自動表示できます。
初期設定ではTokyo、London、NewYorkがONです。複数セッションを並べることで、市場ごとの価格範囲や時間帯の切り替わりを比較できます。
Session High Low全体の使い方は総合ガイドを、機能詳細とダウンロード情報はSession High Lowの製品ページを確認してください。