MA複合アラートの設定方法|MT5 39入力・MT4 21入力を比較

MT4・MT5の入力項目を仕様どおりに分類し、初期値から一項目ずつ安全に設定を変えるためのガイドです。

設定を変える前に、両版で共通する項目とMT5だけの項目を分けて確認します。

インジ先生に聞く、21入力と39入力の見分け方

ケータ君の疑問から、最初に設定変更の基準を整理しましょう。

ケータ君

MT4版とMT5版は、同じ設定値をそのまま使えますか?

インジ先生

共通する21入力は対応しますが、MT5版には表示やマーカーなど18入力が追加されています。

まず共通項目を合わせ、MT5限定項目は別に確認するのが基本です。

ケータ君

最初からたくさん変更するより、よい確認方法はありますか?

インジ先生

初期値を保存し、判定機能、対象MA、通知方法を一項目ずつ変更してください。

利益や勝率を決める設定ではなく、通知したい条件を切り分けるための入力です。

ここからは、全入力、初期値、通知条件、初期化の順に確認します。

入力数の異なる2つの設定パネルと3本の移動平均線でMT4・MT5の設定差を表したイメージ
共通する21入力を基準に、MT5版だけの18入力を分けて確認します。

目次

設定項目の早見表

確認項目 MT4版 MT5版
Version 1.000 1.000
入力数 21 39
位置づけ MT4環境向けの正式提供版 機能・パラメーター仕様の正本
初期MA 20・75・200、SMA、終値 同左
初期判定 クロスON、タッチON、ブレイクOFF、確定足ON 同左
通知 ポップアップ・サウンドON、プッシュ・メールOFF 同左
版固有設定 同一バーの重複抑止 MA表示、マーカー、最小通知間隔、識別用入力、デバッグ

設定値は、価格変化や結果を約束するものではありません。初期値を比較基準にし、通知したい条件を一項目ずつ切り分けてください。

MT5 39入力とMT4 21入力の分類

MT5版は39入力、MT4版は21入力です。MT4版の21入力はすべてMT5版にもあり、MT5版には表示、マーカー、通知間隔など18入力が追加されています。

分類 共通入力 MT5限定 確認する内容
MAの計算 5 0 3本の期間、MA方式、適用価格
クロスと判定足 2 4 クロス通知、確定足、矢印表示・色・位置
タッチ 5 1 機能ON/OFF、対象MA、許容幅、マーカー
ブレイク 4 1 機能ON/OFF、対象MA、マーカー
通知 5 1 4通知方式、音声ファイル、最小間隔
MA表示 0 9 3本ごとの表示、色、太さ
識別・確認 0 2 インスタンスID、デバッグ表示
合計 21 18 MT5 39入力、MT4 21入力

「MT4・MT5両対応」は、入力数や設定画面が完全に同じという意味ではありません。MT4版にない入力を、似た名前の別項目で代用しないでください。

両版に共通する21入力

次の21入力はMT4版とMT5版に共通します。表示名と初期値を基準に確認してください。

分類 入力 初期値 役割
MA MA1期間 20 1本目のMA期間
MA MA2期間 75 2本目のMA期間
MA MA3期間 200 3本目のMA期間
MA 移動平均の種類 SMA 3本に共通するMA方式
MA 適用価格 終値 3本に共通する計算対象
クロス MAクロスアラートを有効化 ON MA1とMA2のクロス通知を制御
判定足 確定足のみで判定 ON 確定済みバーか進行中バーかを選択
タッチ MAタッチアラートを有効化 ON タッチ通知全体を制御
タッチ MA1タッチを判定 ON MA1をタッチ対象にする
タッチ MA2タッチを判定 ON MA2をタッチ対象にする
タッチ MA3タッチを判定 ON MA3をタッチ対象にする
タッチ タッチ許容幅ポイント 0 高値〜安値の範囲へ加える許容幅
ブレイク MAブレイクアラートを有効化 OFF 終値ブレイク通知全体を制御
ブレイク MA1ブレイクを判定 OFF MA1をブレイク対象にする
ブレイク MA2ブレイクを判定 ON MA2をブレイク対象にする
ブレイク MA3ブレイクを判定 ON MA3をブレイク対象にする
通知 ポップアップ通知 ON 端末内のポップアップを使う
通知 サウンド通知 ON 指定した音声ファイルを再生する
通知 プッシュ通知 OFF MetaTrader本体の設定を使って端末へ送る
通知 メール通知 OFF MetaTrader本体のメール設定を使って送る
通知 サウンドファイル alert.wav サウンド通知で使うファイル

入力名の並びは版によって見え方が異なる場合があります。名前が似ていても、機能全体のON/OFFと対象MAのON/OFFは別の入力として確認します。

MT5だけにある18入力

MT5版にだけ存在する18入力は次のとおりです。これらはMT4版では設定できません。

分類 入力 初期値 役割
識別 インスタンスID 空欄 同じチャート内の描画物を識別しやすくする
MA表示 MA1を表示 ON 1本目のMA表示を切り替える
MA表示 MA2を表示 ON 2本目のMA表示を切り替える
MA表示 MA3を表示 ON 3本目のMA表示を切り替える
MA表示 MA1色 DodgerBlue 1本目のMA色
MA表示 MA2色 Orange 2本目のMA色
MA表示 MA3色 Silver 3本目のMA色
MA表示 MA1太さ 1 1本目のMA線幅
MA表示 MA2太さ 1 2本目のMA線幅
MA表示 MA3太さ 1 3本目のMA線幅
クロス表示 クロス矢印を表示 ON クロス位置の矢印表示を切り替える
クロス表示 ゴールデンクロス色 Lime 上向きクロス矢印の色
クロス表示 デッドクロス色 Tomato 下向きクロス矢印の色
クロス表示 矢印オフセット 100ポイント 矢印をバーから離す距離
マーカー タッチマーカーを表示 OFF タッチ位置のマーカー表示
マーカー ブレイクマーカーを表示 OFF ブレイク位置のマーカー表示
通知 同種アラートの最小間隔バー数 3 同じ種類・方向・対象MAの通知間隔
確認 デバッグ情報を表示 OFF 確認用情報の表示を切り替える

MA表示をOFFにしても、対応する通知入力が自動的にOFFになるとは限りません。表示と判定は別の設定として扱い、必要な対象MAを個別に確認してください。

MA期間・MA方式・適用価格

初期値は、MA1が20、MA2が75、MA3が200、方式がSMA、適用価格が終値です。MA方式と適用価格は3本に共通で、3本ごとに別方式を選ぶ入力ではありません。

  • 期間:各MAが参照するバー数。0以下にせず、比較する3本の役割が分かる値にする
  • MA方式:SMA、EMA、SMMA、LWMAから選ぶ
  • 適用価格:終値など、MA計算に使う価格種別を選ぶ

方式ごとの計算の違いは、SMA・EMA・SMMA・LWMAの違いで確認できます。期間や方式を変えるとMA値が変わるため、クロス・タッチ・ブレイクの成立位置も同時に変わります。

用途別に比較するときは、3本すべてを一度に変えず、期間、方式、適用価格の順に一項目ずつ変更します。比較中の値は設定保存機能で分けておくと、初期値へ戻しやすくなります。

クロス・タッチ・ブレイク通知のON/OFF

3種類の機能は、通知全体のON/OFFと対象設定を分けて確認します。

機能 機能全体 対象 初期状態
クロス MAクロスアラート MA1とMA2の組み合わせ ON
タッチ MAタッチアラート MA1・MA2・MA3を個別選択 機能ON、3本とも対象
ブレイク MAブレイクアラート MA1・MA2・MA3を個別選択 機能OFF、MA1対象外、MA2・MA3対象

MT5版では3機能を独立してON/OFFできます。MT4版は処理構造上、タッチまたはブレイクを使う場合もMAクロスアラートをONにします。MT4でクロス通知だけを受けたくない場合に、クロスアラート本体をOFFへ変更すると、タッチとブレイクも判定されません。

タッチ許容幅はポイント単位です。0ならローソク足の高値〜安値がMAに接する状態を判定し、正の値を入れると判定範囲が広がります。入力値は0以上にし、桁数や1ポイントの大きさが銘柄や配信条件で異なり得る点を確認してください。

確定足・未確定足設定

「確定足のみで判定」は両版とも初期値がONです。

設定 判定に使うバー 確認点
ON 直近の確定済みバーと、その一つ前の確定済みバー バー確定後に条件を確認する
OFF 進行中バーと、直前の確定済みバー 確定までMA値や成立状態が変わり得る

設定をOFFにした場合、進行中バーの高値、安値、終値相当の現在値、MA値が更新されます。確定前の通知と確定後の結果を同じものとして扱わないでください。一般的な違いは確定足と未確定足のシグナルの違いでも確認できます。

通知方式と重複通知防止

ポップアップとサウンドは初期値がON、プッシュとメールはOFFです。サウンドを使う場合は、指定したファイルが端末で利用できることを確認します。プッシュとメールは、インジケーター側だけでなくMetaTrader本体の設定も必要です。

MT5版の「同種アラートの最小間隔バー数」は初期値3です。同じイベント種別・方向・対象MAについて、前回通知からのバー間隔を制御します。0にすると、この追加間隔の制御を使いません。

MT4版には最小間隔の入力がありません。クロス方向、タッチ対象MA、ブレイク方向・対象MAごとに、同一バーでの重複通知を抑止します。クロス、タッチ、ブレイクは別イベントなので、同じバーで異なる種類の条件が成立した場合は、種類ごとに通知されることがあります。

初期値へ戻す方法

  1. 適用中のMA複合アラートの設定画面を開きます。
  2. 変更した設定を後で使う場合は、先に入力値を保存します。
  3. 入力画面のリセット操作で初期値へ戻します。
  4. 20・75・200、SMA、終値、確定足ONになっていることを確認します。
  5. クロスとタッチがON、ブレイクがOFF、ポップアップとサウンドがONであることを確認します。
  6. MT5版では最小通知間隔3、クロス矢印ON、タッチ・ブレイクマーカーOFFも確認します。

入力値の保存、読み込み、テンプレートとの違いは、MetaTraderでインジケーター設定を保存・読み込みする方法で確認できます。別Versionの設定ファイルを読み込む場合は、入力数や並びが一致するかを先に確認してください。

設定変更時の注意点

設定は一項目ずつ変更する

期間、方式、対象MA、判定足、通知方式を同時に変えると、どの入力が結果へ影響したかを切り分けにくくなります。初期値を保存し、一項目を変更してから表示と通知条件を確認してください。

MT4版とMT5版の設定を同一視しない

共通21入力はありますが、MT5限定18入力はMT4版に存在しません。MT5版で保存した39入力の設定を、MT4版へそのまま読み込める前提にしないでください。

OS・build・broker・配布物の差を分けて記録する

差の種類 設定確認で記録する内容
OS 利用OSと表示倍率。ダイアログの幅やフォント表示が異なる場合がある
build MT4またはMT5のbuild。入力名や機能を推測せず、利用中の画面で照合する
broker 銘柄名、桁数、1ポイントの大きさ、配信履歴。タッチ許容幅の見え方へ影響し得る
配布物 MT4はEX4とMQ4、MT5はEX5とMQ5。利用環境と拡張子を一致させる

本製品はXMTrading、Titan FX、Exness、HFMのMetaTrader環境で検証済みです。この技術記録とfeatured brokerの案内は別の情報です。各社による公認、推奨、共同開発を示すものではなく、提示されていないOS、build、銘柄、配信条件まで同一とは扱いません。

表示と通知を別々に確認する

MT5版のMA表示、クロス矢印、タッチ・ブレイクマーカーは視覚表示の入力です。通知機能と対象MAは別入力なので、表示がOFFでも通知条件が有効な場合があります。意図しない通知を避けるには、表示だけでなく機能本体と対象MAも確認します。

インスタンスIDとデバッグ表示

MT5版のインスタンスIDは、同じチャートで複数適用する場合の描画物識別に使えます。空欄でも利用できますが、複数適用時は重複しない短い識別値に分けます。デバッグ表示は確認時だけONにし、通常利用では初期値のOFFへ戻します。

正式版の無料ダウンロード

MT4版とMT5版はVersion 1.000です。通常利用はMT4でEX4、MT5でEX5を使用します。内容を確認して再コンパイルする場合は、それぞれMQ4またはMQ5も取得できます。

MT4版は21入力の正式提供版、MT5版は39入力で機能・パラメーター仕様の正本です。ダウンロード前に利用条件を確認し、利用環境と拡張子を合わせてください。

無料

MetaTrader 4版

Version 1.000

MT4環境向け正式提供版です。

入力数
21件
正式ファイル
MA_Cross_Touch_Break_Alert.ex4
配置先
MQL4/Indicators

無料

MetaTrader 5版

Version 1.000

機能・パラメーター仕様の正本です。

入力数
39件
正式ファイル
MA_Cross_Touch_Break_Alert.ex5
配置先
MQL5/Indicators

よくある質問

MT5版の入力は何件ですか?
39件です。両版に共通する21入力に、表示、マーカー、最小通知間隔、インスタンスID、デバッグなどMT5限定の18入力が加わります。
MT4版の入力は何件ですか?
21件です。MA期間・方式・適用価格、クロス・タッチ・ブレイク、確定足、4種類の通知、サウンドファイルを設定できます。
MT5だけにある設定は何ですか?
インスタンスID、3本のMAごとの表示・色・太さ、クロス矢印と色・オフセット、タッチ・ブレイクマーカー、最小通知間隔、デバッグ表示です。
MT4で最小通知間隔を設定できますか?
入力項目としては設定できません。MT4版はイベント・方向・対象MAごとに同一バーの重複通知を抑止します。
初期MA期間・方式・適用価格は何ですか?
両版ともMA1が20、MA2が75、MA3が200、方式はSMA、適用価格は終値です。
ブレイク通知の初期値はONですか?
OFFです。対象はMA1がOFF、MA2とMA3がONですが、ブレイク通知本体をONにするまで判定通知は有効になりません。
確定足だけで判定できますか?
できます。両版とも「確定足のみで判定」の初期値はONです。OFFにすると進行中バーを使うため、確定まで判定が変わる場合があります。
初期値へ戻すにはどうしますか?
インジケーターの入力画面でリセット操作を使います。変更前に設定を保存しておくと、初期値と用途別の設定を分けて管理できます。

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まとめ

MA複合アラートは、MT4版の21入力を共通部分とし、MT5版では表示、マーカー、最小通知間隔、識別、確認用の18入力を加えた39入力で構成されます。

初期値の20・75・200、SMA、終値、確定足ONを比較基準にしてください。機能本体、対象MA、表示、通知方法を分け、一項目ずつ変更すると、MT4・MT5差と設定ミスを切り分けやすくなります。